がんの最新治療各論(1)肺がん

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肺がんは、がんでの死因の第1位である。しかし、分子標的薬剤などの新規抗がん剤の開発により、治療成績は徐々に向上している。,気管支鏡・胸腔鏡・CTガイド下生検などにより病理診断を行う。そしてPET、CT、脳MRIなどの画像検査を行い、病変の広がりや転移の有無を調べ、臨床病期(TNM分類)を決定する。臨床病期に、全身状態(Performance Status=PS、合併症、呼吸機能、年齢など)を考慮し、治療方針を決定する。,肺がんは組織型により、非小細胞肺がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんを含む約80%)と小細胞肺がん(約20%)に分かれ、治療方針が大きく分かれる。,小細胞肺がんでは、進展度により、限局型(LD)と進展型(ED)に分類される。限局型ではおもに、化学放射線療法を行う。進展型は化学療法単独の治療を行う。非小細胞肺癌では、主に、I、II期では手術療法、III期では化学放射線療法、IV期では化学療法を行う。,非小細胞肺がんの中でも非扁平上皮がんか扁平上皮がんであるかの違いにより治療法が異なってきている。非扁平上皮がんの中でEGFR遺伝子変異やALK遺伝子転座を有する症例では、分子標的薬剤を用いることで、予後を著明に改善することができる。また、血管新生阻害剤であるベバシズマブの有効性が認められている。組織型や遺伝情報を詳しく調べる事が重要となってきている。,今回、肺癌学会の最新のガイドラインに基づき、標準的治療について述べる。,
2013-04-25

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