保育士の専門性における構成要因の検討-保育士志向学生の自己評価から-
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概要
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本研究の目的は、保育士の専門性を構成する要因の関連性について明らかにしたものである。この目的達成のために以下の手順で検討を行った。1)保育士の専門性を構成する要因とその関係性を示す仮説図を作成した。2)仮説で想定した要因を既存の資料を参考に質問紙を作成し、都内某私立大学保育専攻学生を対象に調査を行った。3)調査結果を得点化し、項目の傾向を把握した。4)収集した調査データをもとに因子分析を行い、因子ごとに尺度得点を求めた。5)尺度得点を用いて、相互相関を求め、因子の関連性について検討した。結果、項目素点から表現された保育士像は、「子どもや他保育士との直接的関係」には自信があるものの、「子どもや他保育士との間接的関係」や「社会との直接的間接的関係」の場面において自信がないことが示された。また、保育士の専門性を構成する要因は、「社会福祉援助力」、「保育士として力」、「社会人基礎力」の3要因で説明でき、各要因には中程度の正の相関関係があった。
- 東京未来大学の論文
- 2011-03-20
東京未来大学 | 論文
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