Hospital care at home in France: an alternative to conventional hospitalization with the same obligations towards quality and administration
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概要
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本稿は,これまで,日本で紹介されることがなかった,実際にこのHADを運営してきたディジョンのFEDOSADという組織における地域での取り組みを紹介したものである.フランスのHAD(l'Hospitalisation A Domicile)と呼ばれる在宅における入院制度は,1970年に法律が制定されてから,これまで何度もの改革を経てきた. とりわけ患者の視点から見れば,その変化を受けいれることは容易ではない.利用者の健康,或は利用者の健康状態への治療に関わるサービスに対しては,新しい提供体制を導入する度に利用者の理解を得ることが複雑な問題となる.ここで紹介するDijon市で創設されたFEDOSADは,地域の専門家と国,地方,県レベルの機関からの支援を受け,在宅ケアという,いわばベンチャー産業に挑んだ組織体である. 本稿では,このHAD FEDOSAD 21事業体の創設当時から,これまで直面してきた問題点,幸運な出来事,関係のある様々な専門家,プラクティスを定義する文書や,フランスにおけるこれらの制度の限界を紹介する.さらに,日本への示唆として,フランスの高齢者医療制度におけるHADの位置づけとHADの開発および老人ホームとの関係について言及した.
- 2012-04-00
著者
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Tsutsui Takako
Research Managing Director, National institute of Public Health
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Cottencin Alexis
Guest Researcher, National institute of Public Health
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TERRADE Olivier
Director of In-home Healthcare, Care and Home Hospitalization Structure
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