指示的,非指示的意味と文化的実践 : 言語使用における「指標性」について
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概要
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本論考では,「指標性」(indexicality)という記号概念を言語人類学的観点から考察する.その足がかりとして,「非指示的な」(nonreferential)指標の重要性をいち早く指摘したSilverstein(1976),及び近年のOchs(1990)の理論的枠組みを概観し,そこに見られる文化とコンテクスト解読への試みが,エスノグラフィー・談話分析に及ぼした影響を探る.以下では,日本語における言語現象にも触れながら,指標性および近似の概念が提唱・援用された研究分野を,1)テクストとその融合性'text and intertextuality,'2)社会的相互交渉'social interaction,'および3)認知様式'cognitive styles'という3領域にまとめ,近年の動向を概観する.
- 2002-03-31
著者
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