CHANTAKU : 多様なフィルタリングとスケール・レンジフリーな閲覧を実現するライフログ可視化システム(ユビキタス応用,フレッシュマン・セッション,ユビキタス・センサネットワーク,ユビキタス・システム,アドホックネットワーク)

概要

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携帯端末の普及と高機能化に伴い,そこから得られるライフログを蓄積・解析することで,端末を持つユーザの生活習慣分析や,行動予測をする研究が行われている.このような研究を行う際には,センサデータの解析やマイニングプログラムのデバッグといった工程が発生し,多くの場合,研究者はデータをグラフとして描画する可視化システムを用いる.しかし,現状存在するライフログの可視化システムを利用した場合,指定されたデータの期間やサンプル数(以下,レンジ)と,グラフや二次元地図などの可視化結果の縮尺(以下,スケール)を考慮した可視化が行われず,データによっては可視化結果がみづらくなってしまうといった問題が存在する.本研究ではこの問題に対し,ユーザに指定されたデータをレンジや,可視化結果のスケールに合わせて自動的に間引く機能を備えたライフログ可視化ツールであるCHANTAKUを設計・実装した.また,この間引き処理はユーザによって許容できる程度が異なるため,処理に用いる閾値を変更可能にした.さらに,この閾値変更を快適に行うために,間引き処理結果をプリフェッチする機能を設け,キャッシュの有無で処理速度の比較を行い,有用性を確認した.
2012-05-10