介護福祉士の「振り返り」技術に関する研究
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概要
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介護福祉士がより専門性をもった質の高い対人援助者になるためには諸種の取り組みがある.本論文はそのなかでも「自らが自らのために行う質向上の技術」として,介護福祉士が日常的に行っている「振り返り」という思考に着目した研究構想である.介護は利用者の生活に密着し,介護者と利用者の人間性が相互に作用しながら展開していく実践であることを踏まえると,介護福祉士の質向上をめざすうえでこの「振り返り」という思考過程を構造化・体系化することには重要な意義がある.現在のところ介護福祉分野でこの研究はほとんど行われていないため,看護等関連領域のリフレクションの先行研究を集約しながら,振り返りの必要性・重要性を述べ,介護福祉士の「振り返り」について現状を把握する視点を述べる.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2008-10-01
著者
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佐々木 宰
大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科介護福祉学専攻
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藤江 慎二
大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科
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佐々木 宰
大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科
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佐々木 宰
大妻女子大学人間福祉学科介護福祉学専攻
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