レクリエーション活動における認知症高齢者の楽しみの構造 : フロー理論による,グループホームにおける風船バレー参加者の発話分析を通して
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概要
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認知症高齢者のグループホームにおけるレクリエーション活動は,利用者の生活に楽しみを提供するものである.生活のなかで楽しみを獲得することの意義は大きい.そこで,一人のグループホーム利用者が,風船バレーを行ったときの発話を通して楽しみの構造を明らかにすることを目的とした.その利用者がレクリエーション活動中に行った発話からは,4つの領域すなわち,(1)内発的動機づけにかかわる領域,(2)自己の活動に対する管理的な要求の領域,(3)自己の活動を客観化してとらえる領域,(4)外発的動機づけにかかわる領域を表明する言葉が表出された.そして,フロー理論による楽しみの体験を理解するには,内発的動機づけにかかわる領域の精査を行うことで,利用者の日常生活に意味づけを行うことが可能であった.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2009-04-01
著者
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