デイサービスにおける利用者の満足度に影響する要因の検討
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概要
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本研究の目的はデイサービス利用者の総合的満足度に影響する要因を明らかにすることにある.調査対象者は,A市の6か所のデイサービスを利用している第1号被保険者67人である.調査方法は個別形式の面接調査とした.調査結果の分析は,まず領域別満足度の構造を調べるために因子分析を行った.その結果,「食事」「施設環境」「援助関係」「機能訓練と身体的効果」の4因子が抽出された,さらに因子分析で抽出された4因子と調査対象者の基礎属性を独立変数候補とし,総合的満足感を従属変数候補とする重回帰分析を行った.その結果,4領域の満足度すべてが総合的満足度の影響要因であることが認められた.基礎属性については要介護度が影響要因として示された.「機能訓練と身体的効果」は先行研究ではほとんど取り上げられなかった要因であり,2006年4月の介護保険制度の改正による介護予防,自立支援を重視したサービス指針・内容の転換が影響したものと推測される.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2008-04-01