介護福祉士養成教育における生活支援のための家政学 : 被服生活に関する提言
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概要
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本研究では,養成教育における家政学(家政学実習)被服生活の意義と教育効果を『生活支援』の視点から,授業実践および授業アンケート調査を通じて明らかにした.さらに,この結果をもとに,新カリキュラムにおける家政学被服生活の課題を検討した.この結果,(1)家政学がになうべき役割は生活支援に関する科学的知識や技術を生かし,「エンパワーメントのための生活支援」を創造すること,(2)被服生活の先行研究は「被服の着脱」「施設での被服生活,着装の工夫」「養成教育における家政系科目の内容と実践」の3種類に分類できることから,養成教育における家政学,被服生活の課題が明らかとなった.(3)前述の研究成果をもとに,生活支援能力を養成するための家政学実習被服生活のカリキュラムを作成・実施した.この結果,介護現場を想定し,利用者のニーズを把握・理解しながら行った授業において,学生の高い評価を得られた.今後の課題として,他科目との連携による専門性の高い生活支援能力の養成があげられる.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2007-10-01