介護サービス提供責任者の役割と資質
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概要
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訪問介護サービスにおいて利用者のニーズに対応する中核的役割をになうのは,サービス提供責任者である.しかし,サービス提供責任者の配置基準は,利用者単位で役割をになうにもかかわらず,実際にはサービス提供時間や訪問介護員の人数でその必要数を測る基準となっている.そして,その業務実態をみると,サービス提供責任者としての役割を果たしているとはいえない状況が明らかになった.そこで本稿では訪問介護事業におけるサービス提供責任者の役割を明確にし,その役割遂行にあたって持ち合わせるべき専門的資質について明らかにした.サービス提供責任者がその役割を果たすためには,訪問介護事業にかかわる人びととの関係が重要であり,さらに本人が福祉専門職として,その役割の重要性を十分に認識する必要がある.持ち合わせるべき専門的資質を,介護計画作成能力,スーパーバイズ能力,対人援助能力,アセスメント・コーディネート能力,福祉専門職としての価値・倫理を中心に検討した.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2004-10-01