サービス提供責任者の配置実態 : 都市部の指定訪問介護事業所
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概要
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本研究は,介護保険制度によってホームヘルプサービス(訪問介護)に新たに配置が義務づけられた「サービス提供責任者」の配置実態を明らかにすることを目的に行った.調査は2002年4月に都市部の同一市内に所在し,現在稼動中の33事業所を対象に実施し,29事業所から有効回答を得た.分析の結果,サービス提供時間を基準とした配置数では12か所(41%),ホームヘルパー人数を基準とした配置数では15か所(52%)が要件を満たせず,双方の基準を満たすことができない事業所が9か所(31%)存在することが明らかとなった.基準への適否と,サービス時間数や所属ヘルパー数などの事業規模との間にはとくに関連はみられず,サービス提供責任者の確保は,多様な規模で生じる課題であることが推察された.またサービス提供責任者の3割程度を2級ホームヘルパー資格者が占めており,量的な確保とともに現任者の質の向上に課題が残されていることが明らかとなった.
- 日本介護福祉学会の論文
- 2003-10-01
著者
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