要支援の高齢者がふれあいサロンに適応していくプロセスにおける支援者の役割
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概要
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本研究では要支援の高齢者4人と短期大学の学生4人を対象に,要支援者がふれあいサロンに適応していくプロセスにおける支援者の役割を検討した.4回の面接と支援者との会話の分析結果から,主に次の2点が示唆された.まず,「初参加の利用者の気持ちに配慮した対応の必要性」である.初参加の高齢者の不安な気持ちに配慮してていねいに対応すること,支援者に声をかけやすい雰囲気をつくることの重要性が示唆された.次に,「高齢者のストレングスの活用」である.支援者は,本人も気づいていない高齢者のもっている能力を発見し,その能力を高める実践をしていくこと,高齢者の可能性が開かれる場を創造していくことの重要性が示唆された.改正介護保険によりデイサ-ビスの利用回数が少なくなった要支援の高齢者が,円滑にデイサ-ビスに適応し有効にサ-ビスを利用してもらうためには,主に以上の2点の活用が重要であると考える.
- 2009-10-01
著者
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