安全で安楽な静脈血採血時の肢位に関する検討の試み : 上肢の関節角度と身体感覚から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
安全で安楽な静脈血採血時の肢位について検討するために21〜22歳の健康女子6名を被験者とし,実験材料として,(1)従来から用いられている箱型採血枕,(2)スタンド式採血台,(3)新たな試みである市販の入浴用枕,の3種類の採血枕を用いて,静脈血採血時の上肢の関節角度と身体感覚としての自覚的安楽性を測定する試みを実施した。その結果,肘関節の伸展傾向と自覚的安楽性において,3種類の採血枕の中では,(3)の入浴用枕が最も適切であることが示唆された。しかし,入浴用枕の場合も,肘関節の伸展位を得ることはできず,本研究に用いた3種類の採血枕は,単体のみでは安全で安楽な肢位を支えることが困難であり,肘関節と手関節の2関節部を支持することが,静脈血採血時の安全と安楽につながる等の示唆が得られた。
- 2010-04-30
著者
関連論文
- C-7 食事介助時の粥の粘度変化と温度変化の基礎的検証(第2報) : 要介護高齢者の誤嚥予防食のおいしさについて(一般演題,メインテーマ「改めて語る-健康医学の意義と課題」,第22回日本健康医学会総会抄録集)
- C-6 食事介助時の粥の粘度変化と温度変化の基礎的検証(第1報) : 要介護高齢者の誤嚥予防のために(一般演題,メインテーマ「改めて語る-健康医学の意義と課題」,第22回日本健康医学会総会抄録集)
- 安全で安楽な静脈血採血時の肢位に関する検討の試み : 上肢の関節角度と身体感覚から
- B-4 静脈血採血環境の設定と採血者の体位について : 安全・安楽な採血のために(一般演題,第20回日本健康医学会総会抄録集)
- 食事介助時の粥の粘度変化と温度変化の基礎的検証(第1報) : 要介護高齢者の誤嚥予防のために
- 食事介助時の粥の粘度変化と温度変化の基礎的検証(第2報) : 要介護高齢者の誤嚥予防食のおいしさについて
- A-5 食事介助時の粥の粘度変化と温度変化の基礎的検証(第4報) : ヒトα-アミラーゼ活性値を比較して(一般演題,第23回日本健康医学会総会抄録集)
- A-4 食事介助時の粥の粘度変化と温度変化の基礎的検証(第3報) : ヒトα-アミラーゼを用いた経時的変化について(一般演題,第23回日本健康医学会総会抄録集)
- C-1 静脈血採血時の安全と安楽の検討 : 上肢の関節角度と自覚症状から(一般演題,第19回日本健康医学会総会抄録集)
- 安全で安楽な静脈血採血時の肢位に関する検討の試み : 上肢の関節角度と身体感覚から