地域高齢者のQOLとヘルスプロモーション(第13回日本健康医学会特別講演)
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概要
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1.高齢者の平均余命は年々延伸し,高齢者のhealth promotionを推進する意義が大きくなる。2.21世紀の健康の定義は生態的健康観である。3.生活的健康を生活health軸(横軸)と生活well-being(縦軸)の健康座標に展開した。この交点が各人の生活的健康度とし,これをQOLとした。この結果,QOLを視覚的にとらえることができる。4.健康増進とヘルスプロモーションの概念について述べた。特に高齢者に対する指導はQOLの向上に向けて行うべきである。5.西伊豆地区の高齢者の生活実態をQOLの視点から記述した。生活満足や人生満足の高い割合は,女に,高齢者に高くなっていた。6.西伊豆疫学研究より10年後に健康でいられる関連要因は尿糖(-),タバコ(-),眼底SS(正常),心電図(正常),具合(良好),脈圧(正常),GOT(正常),魚(少ない)などであった。7.10年後に元気でいられる心電図所見は,心房細動(-),T波平低(-),および完全右脚ブロック(-)である。8.高齢者の運動指導は安全性に注意し無理はさせないこと。9.配偶者が病弱のときは男女とも生活不満足が多かったが,配偶者の死亡した鰥夫は生活が乱れ勝ち,逆に寡婦はいきいきとし配偶者が元気なときよりも生活満足・人生満足であった。
- 日本健康医学会の論文
- 2004-07-31
著者
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