レクリエーション支援技量が気分変容に与える影響 : ジャンケンゲーム支援の技量差の違いが及ぼす影響について

概要

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ジャンケンゲームプログラムの支援技量の違いが気分変容に与える影響を明らかにするために,一般人(男性4名,女性25名,平均年齢39.8±2.5歳)を対象として,profile of mood states (POMS), total mood disturbance (TMD)およびレクリエーション効果得点(レク効果得点)によって検討した。初級指導者と上級指導者がそれぞれ同じジャンケンゲームプログラムを指導した。ジャンケンゲーム実施後(実施後)のPOMS得点はジャンケンゲーム実施前(実施前)と比較して「活気」得点が有意に上昇し,他の5つの陰性因子の得点は有意に低下した。実施後のTMD値は有意に低下した。初級指導者の実施後のレク効果得点は,「楽しさ」,「気分」,「充実・満足」,「達成感」,「精神的な疲れの回復」,「睡眠」,「食事」に高値を示した。上級指導者も同様であった。初級指導者による実施後のPOMSの5つの陰性因子の各得点はレク効果の各得点と負の相関を示した。実施後のTMD値とレク効果の各得点においては,すべて負の相関を示した。上級指導者も同様であった。これらの結果から,今回のジャンケンゲームのプログラムは,指導技量に関係なく陰性気分を低下させ陽性気分を高揚させる効果があることが明らかになった。
2008-01-31