運動習慣定着化プログラムが脂質代謝におよぼす影響について
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概要
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3ヶ月間の運動プログラムに参加した女性85名を対象に,プログラム前後の血中脂質,最大酸素摂取量,体格指数(BMI)の変化を検討した。運動プログラムは参加者の基礎体力,持病の程度等から,強度別に4コースとし,参加者をグループ分けした。1回の運動時間を45分間,週2回の頻度で合計23回実施した。最大酸素摂取量,BMIは運動プログラムによって変化しなかったが,血中総コレステロール,LDLコレステロールは全グループで低下し,中性脂肪は最も運動強度が強いコースに参加したもので低下していた。多くの慢性疾患が個人の生活習慣と密接に関係しており,近年,生活習慣病という概念が提唱された。個人の生活習慣改善を生涯にわたって展開する必要性が強調されている。生活習慣の変容に伴い,動脈硬化性疾患に対する予防対策が望まれる今日,本研究で運動習慣の定着により,動脈硬化の危険因子である高脂血症が改善されることが示唆された。
- 日本健康医学会の論文
- 1998-07-25
著者
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