「都心回帰」時代の大都市中心部の地域住民組織 : 大阪市北区済美地区の事例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1990年代後半以降,日本の大都市の多くで,それまで減少傾向にあった都心部の人口が再増加する「都心回帰」の傾向がみられるようになった。大阪市では2000年代に入って都心6区の人口が急増しはじめた。本稿は大阪市北区済美地区を事例にとして「都心回帰」の下での地域住民組織の現状を明らかにする。我々は同地区の各町会長に対する訪問面接調査と町会の班長に対する質問紙調査(郵送法)を実施した。その結果,次の点が明らかになった。地域住民組織のリーダー層は旧住民の中高年男性が中心であり,地区の人口は増加しているものの,新来住民の多くは既存の地域住民組織に参加していない。地域住民組織のリーダー層は災害時の対応などからそうした現状を問題と認識しているが,決定的な対策はなく模索が続いているのが現状である。
- 2013-03-00
著者
関連論文
- 「都心回帰」時代の大都市中心部の地域住民組織 : 大阪市北区済美地区の事例
- 「都心回帰」時代の大都市都心地区におけるコミュニティとマンション住民 : 札幌市,福岡市,名古屋市の比較(上)
- 「都心回帰」時代の大都市都心地区におけるコミュニティとマンション住民 : 札幌市,福岡市,名古屋市の比較(下)