ルドルフ・シュタイナーの美術教育に関する一考察 : 子どもの絵の成立過程をめぐって
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、ルドルフ・シュタイナーの美術教育について、特に幼児の絵を中心に考察するものである。幼児の絵はなぐりがきという線描にはじまり、さらに色彩の世界や形の構成など、次第にさまざまな変化をみせるようになる。それは、子どもの発達に呼応したものである。また、幼児はまだ多くの言葉をもたないようにみられるが、実際は絵で思いや考えを語っている。つまり、子どもの心のなかのつぶやきが絵になるのである。さらに、シュタイナー教育のお絵描きの特徴としては、幼児の絵に音楽的な要素を見い出すこと、つまり線描にリズム的な動きを読み取ること、また、一般のお絵描きでは形を描いたあとに色を合わせていくが、そうした方法ではなく、色彩のグランデーションからうみだされる形の成り立ちといった過程が重要になる。そうした際に、保育者は子ども一人ひとりの個性的な表現を大切にすることが求められる。
- 2013-02-25
著者
関連論文
- ルドルフ・シュタイナーの幼児教育に関する一考察
- ルドルフ・シュタイナーにおける子どもの音楽教育に関する一考察
- ルドルフ・シュタイナーの美術教育に関する一考察 : 子どもの絵の成立過程をめぐって
- 絵本の読み聞かせによる子どものイメージの形成について : 子どものアート遊びを通して