ルドルフ・シュタイナーにおける子どもの音楽教育に関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、ルドルフ・シュタイナーにおける子どもの音楽教育について、幼児の音楽教育を中心に考察するものである。シュタイナーは子どもの音楽的素養を見い出し、「音楽家としての子ども」という考えを表明した。子どもの身体においてはリズム機構が優勢であり、それは3歳から4歳の子どもが踊りを好むという傾向に示されている。また、この時期の子どもの心においては意志の作用が強く働くが、これはリズミカルな音を繰り返し聴くことによって育てられていくものである。シュタイナー幼稚園では、こうした点を考慮して幼児の音楽教育が行われている。幼児期の子どもの音楽教育の特徴は、子どもの本質を考慮して、音楽芸術よりも子どもを主体にしながら音楽教育を構成していくところにあるといえるだろう。ペンタトニック・スケールの楽曲や幼児オイリュトミーを推奨しているのはその表れであると考えられる。
- 2012-02-25
著者
関連論文
- ルドルフ・シュタイナーの幼児教育に関する一考察
- ルドルフ・シュタイナーにおける子どもの音楽教育に関する一考察
- ルドルフ・シュタイナーの美術教育に関する一考察 : 子どもの絵の成立過程をめぐって
- 絵本の読み聞かせによる子どものイメージの形成について : 子どものアート遊びを通して