『リア王』におけるエドマンドの内的世界
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概要
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人間は他者との関係を持って生きている。真の人間関係とは何か。『リア王』の主人公が藤の末、手にするのは、コーディーリアとの揺るぎない関係である。シェイクスピアは副筋を編み出し、この理想的な人間関係を際立たせる人物を描いている。それがグロスターの私生児エドマンドである。私生児に対する差別と偏見をもつ社会の中で、父親から人前で息子と認めるのを恥ずかしがられる存在である。彼は感情を封印し、他者を騙す道を選ぶ。エドマンドが死の直前に変われたのは何故か。人間関係の兆しと愛を感じ取ることができたからである。真の人間関係には人を変える力がある。その基盤は相互の愛と尊敬である。人間関係の視点からエドマンドの内的世界を探る。
- 2012-07-31
著者
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