「長い近世」イギリスにおける刑罰の複数性(刑罰としての拘禁の意味を問い返す)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イギリスでは1779年に懲治監獄法が成立し,1816年にミルバンク監獄が開設された.それゆえ,18世紀と19世紀の交に焦点をおいた刑罰改革の研究は多い.しかしながらその一方で,たとえば,1560年代に設立されたブライドウェル懲治院や1718年に成立した流刑は19世紀半ばまで継続した.刑罰の展開は長期的な視野から複数性のなかで検討する必要もある.刑罰と司法の試行をあとづけ,刑務所が選択される状況を検討する.
- 2012-10-31
著者
関連論文
- 書評 林田敏子著『イギリス近代警察の誕生--ヴィクトリア朝ボビーの社会史』
- 国際関係学部・研究科留学生に対するグループ・インタビュー調査に関する報告
- セイラ・マルカムの記憶 : 殺人者にして弁護人-(前)
- 川北稔・藤川隆男編, 『空間のイギリス史』, 山川出版社, 2005年2月, 295頁, 3,150円
- 監獄、刑場、裁判所のしるし : ロンドンと江戸の歴史の場
- デイヴィット・ダビディーン著 松村高夫・市橋秀夫訳『大英帝国の階級・人種・性 : W・ホガースにみる黒人の図像学』 : 同文舘出版 一九九二・七刊 A5 二五四頁
- ソールズベリ・コートの騒擾事件
- ジョン・ハワード『監獄事情』から懲治監獄法へ
- ポリスについての覚書き : シティの治安官
- 国王恩赦嘆願状の可能性を読む : 社会的な役割、ミクロ・ストーリア、そして相互参照性
- 記憶・日付・暦(小松俊典教授定年退職記念)
- 慣習と議会制定法--産業革命期のイギリス社会
- バンブリジ事件(1729〜30年)--債務者囚人をめぐる「博愛」的施策と党派(下)
- 常松洋・南直人編『日常と犯罪--西洋近代における非合法行為』
- 「穀物の価格をさだめ統制すべし」 : 近世イングランドの中間商人規制と民衆
- 「統治しがたい」囚人たち : 一七二〇年代のロンドン・フリート債務者監獄
- キース・ライトソン著/中野 忠訳『イギリス社会史一五八〇-一六八〇』(社会科学の冒険11), リブロポート, 一九九一・四刊, 四六, 四五六頁
- 十八世紀イギリス史の新展開 : 犯罪の社会史覚書き
- 浜林正夫・神武庸四郎編『社会的異端者の系譜 : イギリス史上の人々』 : 三省堂 一九八九・一〇刊 四六 三〇六頁
- D・K・ミュラー/F・リンガー/B・サイモン編 望田幸男監訳『国際セミナー現代教育システムの形成-構造変動と社会的再生産 一八七〇-一九二〇-』, 晃洋書房, 一九八九・五刊, A5, 三六二頁
- カルロ・ギンズプルグ著 竹山博英訳『神話・寓意・徴候』, せりか書房, 一九八八・一〇刊, 四六, 三六五頁
- イギリス(近代,ヨーロッパ,2006年の歴史学界-回顧と展望-)
- 「長い近世」イギリスにおける刑罰の複数性(刑罰としての拘禁の意味を問い返す)