取引関係からみる中国企業の人事施策 : ソフトウェア企業の事例
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概要
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本稿の目的は、企業は多様な取引相手にどのように対応すべきか、について考察することである。本稿では、企業の人事施策に着目して、同時に複数の国の取引先とビジネスを行う企業は、多様な顧客からどのような影響を受け、またどのような対応をするか、について分析する。事例分析の対象は、中国大連にあるソフトウェア企業3社である。各社は、中国の同産業において代表的な企業であり、中国、日本、欧米諸国等様々な国の企業と取引を行っている。本稿では特に国別の取引先の特徴を記述することで、取引関係による人材施策の違いを明らかにする。結論として明らかになったのは、各社の人事施策は取引先の特徴から影響を受けるということである。具体的には、対象企業では、日本やアメリカなどの取引相手に対し、それぞれ類似した人事施策を行う傾向があることが明らかになった。
- 2012-10-10