社会的選択理論の情報学的展開(<特集>社会情報学からの発信)
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概要
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本稿では,社会的選択理論の情報学的展開の可能性を検討する。特にAmartya Senの理論に焦点を当て,その有効性の検討を念頭に社会的選択過程の情報処理量の計算法を提案する。Senの枠組みは,単なる投票ではなく,社会的観点での観察と評価に基づくような社会的選択の論理を含む特徴がある。Sen自身の当初の意図とは別に,このことが今日の「幸福」の指標化をめぐる様々な試みにまで関連している。本稿の定量分析の手法は,望ましい社会的選択が観察と評価に基づく方式でどの程度実現可能であるのかについて,再検討を行う一つの手段になる可能性がある。
- 2012-09-10
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