動き補償残差信号に対する方向性スキャンを用いた切替型1次元変換方式(映像(2),五感メディアの品質,コミュニケーションデザイン,画像符号化,食メディア,一般)
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概要
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多くの動画像符号化方式では動き補償と離散コサイン変換のハイブリット方式を採用している.予測残差信号に対しては一般的に離散サイン変換が適していると言われているが,この方式ではイントラ予測残差や動き補償残差信号に対しても2次元DCTを適用する.近年,動き補償残差信号の変換として方向性スキャンを用いた1次元DCTを適用する方式が提案されている.この方式では変換方向を示すサイド情報に加えて,通常の2次元DCTを適用するためもサイド情報が必要になるため,シーケンスによっては性能劣化する場合がある.本稿では,まず,シーケンスごとにしか性能向上,または性能劣化が生じない理由を述べる.次に,変換ブロック単位ではなくより大きな制御単位であるスライス単位で切替える1次元変換方式を提案する.提案方式をH.264/AVCの参照ソフトウェアに実装して性能評価を行う.従来のブロック単位の1次元変換方式と比較して提案方式は多くのシーケンスで性能が改善していることを確認した.
- 2012-03-05
著者
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内藤 整
株式会社KDDI研究所
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吉野 知伸
株式会社KDDI研究所
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河村 圭
早稲田大学大学院国際情報通信研究科
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吉野 知伸
KDDI研究所
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吉野 知伸
東京工業大学理工学研究科集積システム専攻
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河村 圭
株式会社kddi研究所
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内藤 整
株式会社KDDI 研究所
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河村 圭
KDDI研究所
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