コンテンツセントリックネットワークにおけるキャッシュ配置管理に基づく低消費電力化(車間通信・省電力)

概要

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通信トラフィック量の増加に伴い,ネットワーク機器の消費電力量は大きくなりつつある.したがって,トラフィックを削減することが,ネットワークの省電力化を実現する上で重要になる.一方,トラフィックの発生源であるコンテンツ配置場所を最適化することにより,ネットワーク内の転送トラフィック量を削減できる.また,近年ではルータでコンテンツをキャッシュするCCN (Content-Centric Networking)アーキテクチャが提唱されており,ネットワーク内におけるキャッシュの最適配置によってトラフィック転送の効率化が期待できる.しかし,ネットワークの省電力化を実現するためには,キャッシュに伴う消費電力量とトラフィック転送に伴う消費電力量を考慮したキャッシュ配置を行う必要がある.本稿では,CCN機構において省電力なキャッシュ配置を実現することを目的とし,CCN上でコンテンツのキャッシュ場所を指定する新たなフレームワークと,コンテンツ毎の最適なキャッシュ配置場所を導出する方法を提案する.さらに,数値シミュレーションによって提案方式の効果を示す.
2012-03-01