遠隔ライブマイグレーション支援機構の提案と実装(移動管理・制御)
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概要
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近年,データセンタの柔軟な運用を目的とする,仮想計算機(VM)の遠隔ライブマイグレーションに注目が集まっている.さらに,Mobile IPv6(MIPv6)やMATといったIPモビリティ技術を用いて,セッションを維持した遠隔ライブマイグレーションが提案されている.既存方式では,遠隔ライブマイグレーションとIPモビリティ処理に伴う数秒間に及ぶ通信途絶時間が存在する.この問題を解決する手法も提案されているが,カーネルや仮想計算機モニタ(VMM)の修正が必要となる.そこで,本研究ではカーネルやVMMの修正を必要としない軽量な実装で,通信途絶時間の短縮を実現することを目的とする.そして,VMMと協調してMIPv6のIPモビリティ処理の工数を削減する遠隔ライブマイグレーション支援機構を提案する.さらに,MIPv6の実装に遠隔ライブマイグレーション支援機構を追加し評価実験を行った.その結果,移動端末(MN)のハンドオーバ処理にかかる時間を約87%短縮し,全体の通信途絶時間を約51%削減することができた.
- 2012-03-01
著者
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