リハビリテーションにおける訓練計画設計モデル : 回復期におけるADL向上を目的としたリハビリテーション
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本では,社会の高齢化による病気や怪我のリスク増大に伴い,リハビリテーションの重要性が高まっている.一方, 2006年4月に実施された診療報酬制度の改訂により,医療保険が適用されるリハビリの期間が発症から最大180日に制限された.リハビリに対するニーズの高まり,保険制度面からの時間的制約により,リハビリの効果的・効率的な提供が求められている.リハビリは,医師が処方を出した後で,療法士が設計する訓練計画に基づいて行われる.しかしながら,療法士が訓練計画を設計する科学的な方法論は確立しておらず,訓練計画の設計は療法士個人に依存しているのが現状である.本研究では,療法士が訓練計画を設計する思考プロセスを可視化・構造化し,リハビリ訓練設計のための方法論を確立することを目的とする.回復期の患者に対して病院で行われる,日常生活の基盤であるADL (Activity of Daily Living)向上を目的とするリハビリテーションを対象として,リハビリ訓練設計過程の論理モデル,実装モデルを提案する.また,仮想患者に対して療法士が訓練計画を設計するワークショップにおいて,提案モデルの妥当性を確認する.
- 2012-10-15
著者
-
飯塚 悦功
東京大学工学系研究科
-
加藤 省吾
東京大学工学系研究科医療社会システム工学寄付講座
-
飯塚 悦功
東京大学工学系研究科化学システム工学専攻
-
石塚 渉
東京大学工学系研究科化学システム工学専攻
-
水流 聡子
東京大学工学系研究科化学システム工学専攻
-
進藤 晃
東京大学工学系研究科化学システム工学専攻
-
加藤 省吾
東京大学工学系研究科化学システム工学専攻
関連論文
- 第34回医学教育者のためのワークショップ(富士研ワークショップ)の記録
- SF-057-2 患者状態適応型パス(PCAPS)を用いた,大腸癌診療俯瞰図の作成 : 地域連携モデルを考慮した次世代型パスシステム(大腸癌-2,サージカルフォーラム,第110回日本外科学会定期学術集会)
- 重回帰分析における変数選択に関する一考察
- ロ-220 腫瘍マーカーと日常検査項目分析値の多変量解析による肺癌スクリーニングの試み
- ニューロ予測・判別モデル構築における説明変数作成・選択の実用的手順 : 勘・経験と科学性の調和したデータマイニング手順確立を目指して
- QCサークル活動の本質(QCサークル活動のこれまでとこれから)
- ネオダマ時代のソフトウェア品質管理を考える(「クライアント/サーバにおけるソフトウェアの品質保証」)
- 5.ISO 9000-3のソフトウェア品質保証モデル (ソフトウェアプロセス)
- これからのTQCに求められるもの(TQC・TQMとは何か…"これまで"と"これから")
- 品質管理における実験計画法適用の現状と課題(実験計画法)
- 状態遷移を考慮した新しいソフトウェア設計法
- 学界から産業界へのメッセージ : ソフトウェア品質工学の構築を目指して(ソフトウェアの品質保証について)
- DP-046-7 気胸治療における患者状態適応型パスの試作とその有効性(第107回日本外科学会定期学術集会)
- 326 腫瘍マーカーと日常検査項目分析値の多変量解析による肺癌スクリーニングの試み そのII
- 飯塚病院における質・安全保証に関する取り組み : 福村文雄氏(改善推進本部長)・名取良弘氏(ISO委員会委員長)へのインタビュー(医療・福祉機関における質・安全保証に関する取り組み)
- 連載を始めるにあたって(医療・福祉機関における質・安全保証に関する取り組み)
- リハビリテーションにおける訓練計画設計モデル : 回復期におけるADL向上を目的としたリハビリテーション
- 依田窪福祉会における質・安全保証の取り組み : 村岡裕氏(常務理事),保科美里氏(法人本部総務係長兼研修係)へのインタビュー(医療・福祉機関における質・安全保証に関する取り組み)
- タイトル無し
- リハビリテーションにおける訓練計画設計モデル : 回復期におけるADL向上を目的としたリハビテーション