病原菌をウイルスで病気にさせる生物防除法(市民公開講演会)
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概要
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生物防除を成功させるためには,病原菌とそれを取り巻く微生物群の生態的特徴を理解する必要がある。果樹類紋羽病菌は菌糸を伸展させて伝搬するタイプの病原菌であり,生物防除を利用するのに適している。さらに,土壌中の微生物分の影響を除去するために,病原菌細胞内で増殖・伝搬できる菌類ウイルスの利用(ヴァイロコントロール)が効果的であると考えられる。これまでに,白紋羽病菌を対象として,病原力低下作用を有する菌類ウイルスを明らかとし,それらを任意菌株へ伝搬させる手法の確立を進めている。
- 2012-10-01
著者
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池田 健一
神戸大学大学院自然科学研究科(資源生命科学専攻環境応答制御学研究室)
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朴 杓允
神戸大学大学院自然科学研究科
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兼松 聡子
果樹研究所リンゴ拠点病害研究部
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井上 加奈子
神戸大学大学院農学研究科細胞機能構造学研究室
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木田 千晶
神戸大学大学院農学研究科細胞機能構造学研究室
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上森 喬大
神戸大学大学院農学研究科細胞機能構造学研究室
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