航空機運航への気象情報の定量的な活用について(<特集>将来航空交通システムの実現に向けた研究開発 第8回)
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概要
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国土交通省航空局の「将来の航空交通システムに関する長期ビジョン(CARATS)」に代表される次世代運航システムでは,気象情報を航空機の運航判断に定量的に活用することにより,大きな不確実要素である航空機運航に対する気象現象の影響を低減し,航空交通容量の拡大,及び環境負荷の低減(運航の効率性の向上)を図ることを目指している.具体的には,気象現象による航空機運航への影響を定量的に予測して,それに基づき運航判断を自動化することにより,運航判断の最適化,迅速化,予見性向上(判断のばらつきの最小化)を目指している.このためには,現在は主に経験に基づいて主観的に判断されている「気象情報の信頼度(誤差)」及び「気象現象による航空機運航への影響」を,客観的に定量化することが必要である.この両課題に対しては世界的に研究開発が進んでいるが,特に後者の気象現象の影響の定量化については国内の研究開発事例が欧米に比して少なく,この分野の研究開発を促進していく必要がある.
- 2012-11-05
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