会計主体論の変遷と財務報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文の目的は、社会制度としての企業観を基礎とする企業体理論を企業主体理論の変遷を踏まえて問い直すことにある。会計の範囲を決める基礎概念は会計主体論や会計主体観とよばれるが、IFRS の拡大を背景に財務報告に対する社会的責任は高まっているため、その会計主体論をめぐって伝統的な理論の再検討がみられようになった。IASB とFASB は概念フレームワークプロジェクトにおいて企業主体理論を前提とし、会計主体論で中心的な位置づけであった所有主理論がもはや現代の財務報告に根ざしていないという見解を示した。
著者
関連論文
- 概念フレームワークと会計主体
- リポーティング・エンティティと連結の関連における支配概念の特性
- 敵対的買収が企業のディスクロージャー情報に与えた影響について
- 制度の本質から持分プーリング法を斟酌する意味
- 共通支配下の取引に関する日本基準と国際財務報告基準の論拠
- 少数株主持分と基礎概念の論理一貫性
- LLP・LLCの会計問題 : 実務対応報告公開草案第19号を中心に
- 会計主体論の変遷と財務報告