勤評闘争下における愛媛県の教師たちの抵抗の源泉 : 職場の手記を手掛かりに
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概要
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本稿では,政治闘争であったと言われる勤評闘争下における現場教師たちの抵抗の源泉は何であったのかを,勤評闘争の発端である愛媛県下の現場 教師たちの手記を中心的な資料として検討している。現場教師たちの手記を整理した結果,現場教師たちにとっての勤評闘争とは,政治闘争として捉えられていたのではない。むしろ,現場教師たちから「差別昇給」と捉えられていた評価差による昇給差を職場に持ち込むことを否とする思想が闘争の源泉となり,「差別昇給」排除の闘争であったことが明らかとなった。同時に,教師たちの抵抗の源泉であった思想に対する理解の深化が必要になることを付言した。
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