地方消費課税の税率設定とその制限について : 政府間の租税競争を中心として
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概要
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地方政府間で水平的租税外部性を内部化する手段として、地方団体が設定できる税率の水準に制限を加える課税方式が有効であることを示した。また、国と地方政府が課税ベースを共有する場合に生じる垂直的租税外部性に対処するための手段として設定できる税率を制限する課税方式は有効であることを示した。この結果により、わが国の地方税制度において、地方団体に税率決定権が付与されている税目に関して標準税率および制限税率の設定を租税外部性から根拠づけることができる。
- 2011-12-01