マツノマダラカミキリ穿入丸太上でのサビマダラオオホソカタムシ放飼成虫の分散と寄生率
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
サビマダラオオホソカタムシ成虫の放飼試験を野外網箱内および寒冷紗内で実施した。試験方法は,試験1:長さ1mの丸太を横向きに4段積み重ねた供試材への放飼試験,試験2:長さ1mの丸太を縦に4本継ぎ足し,立て掛けた供試材への放飼試験,試験3:試験2の材から3mおよび6m離れた場所に垂直に設置した1mの丸太への分散試験の3通りである。試験1では,供試材の4段目(最上段,ここに放飼)から1段目(最下段)まで,全て寄生がみられ,全体の寄生率は78.7%であった。丸太の上面・下面別の寄生率に有意な差は認められなかった。試験2では,全体の寄生率は87.9%であり,上部・下部別の寄生率に有意な差は認められなかった。一方,試験3では,3mおよび6m離した材のどちらにもサビマダラオオホソカタムシは寄生しておらず,分散行動は活発でないことを示す結果となった。
- 2004-03-31
著者
関連論文
- サビマダラオオホソカタムシの実験室内での産卵と発育
- マツノマダラカミキリ穿入丸太上でのサビマダラオオホソカタムシ放飼成虫の分散と寄生率
- 岡山県南東部における松くい虫被害林分の現状について
- アカマツ-広葉樹混交林におけるアカマツ林の再生方法の検討 : ナタと薬剤を用いた施業による光環境の変化と作業歩掛