北山杉 色むら被害の調査・研究(I) : アンケート調査と実証試験
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概要
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北山杉の色むらとは,北山丸太の主力製品である磨丸太の表面に色の差が生じる状態をいう。近年,スギ磨丸太製品市場において,色むら丸太は商品価値を低下させることが顕在化したため,平成8年から色むら被害の調査・研究を始めた。厳しい経営環境にある北山林業において,高品質材の生産を維持するため,いかに工夫すべきであるかが林業家に求められている。こうした現状にあって,色むら被害を予防する育林・加工技術を明らかにすることを目的に以下の調査を進めた。すなわち,(1)色むら被害の発生原因調査,(2)生産者へのアンケート調査,(3)色むら発生の再現試験,(4)伐採時期別による色むらの発現度調査である。その結果,色むらの実態が概ね把握でき,i)色むらの発生は,辺材表層の形成層の活動が部分的に停止していない状態で伐採した材に多いこと,ii)伐採時期が同じ場合,成長の旺盛な木ほど色むらが発生しやすいこと,などが判明した。
- 2000-03-20
著者
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白石 秀知
京都府京都林務事務所
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中尾 嘉治
京都府林業試験場
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田中 誠司
京都府林務課
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安藤 達夫
京都府京北地方振興局
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松井 正和
京都府林業試験場
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秋好 勉
京都府京都林務事務所
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塔本 友基
京都府京都林務事務所