樹木の抜根抵抗力による山地防災機能の評価方法について
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概要
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樹木根株の抜根抵抗力を基準にして,山地災害防止機能の評価方法を試みた。その結果,供試木の抜根抵抗力の大きさはスギ>広葉樹>ヒノキの順であった。つぎに,抜根抵抗力と地際直径,樹齢との回帰式を求め,地際直径を8〜15cmに限定すれば,抜根抵抗力の大きさは,広葉樹>ヒノキ>スギの傾向がみられ,スギの抜根抵抗力は40年生を越えると広葉樹やヒノキより大きくなる傾向が認められた。また,根系の分布が大きいほど抜根抵抗力が大きくなる傾向が認められた。なお,土層状態が抜根抵抗力に大きく影響することを明らかにする結果も得た。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25
著者
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