ヒノキ二段林におけるツル植物の発生と下木への影響
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概要
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上木の本数密度により林内相対照度が4段階に異なるヒノキ-ヒノキ二段林において,ツル植物の発生と下木への被害状況について調査した。調査対象下木の約83%にツル植物の接触があり,明るい調査区ほど接触の割合が高くなる傾向が見られた。ツル植物による幹への被害の発生率も同様に明るい調査区ほど高くなる傾向があった。被害発生率の平均は約11%であり,被害の約5割は幹への巻き込みとそれに伴う幹の肥大,三割弱が幹上部の曲がり,残りが両者の重複であった。加害したツルの接触形態のほとんどは幹への巻き付きによるものであった。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25