Fluorescence in situ hybridizationによるメドウフェスクおよびトールフェスクにおける余剰染色体の解析
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概要
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フェスク類において余剰染色体が観察される場合がある。この余剰染色体がB染色体,または二次狭窄の切断で生じたサテライト染色体のいずれかを明らかにするため,二次狭窄の検出可能な45S rDNAを用いてFISH解析を行った。その結果,通常は染色体短腕中部に45S rDNAシグナルを示す染色体が,余剰染色体を持つ標本では少なくなり,代わりに端部にシグナルを示す染色体が観察された。さらに,余剰染色体とホスト染色体問に線状のシグナルを示す標本も観察された。これらの結果から,余剰染色体はサテライト染色体であることが明らかとなった。サテライト染色体はやや大型であるため,染色体数のカウントエラーの原因となる。フェスク類の染色体数をカウントする際には,染色体の形態,特にサテライト染色体に注意する必要があることが示唆された。
- 2012-07-15
著者
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久保田 明人
東北農業研究センター畜産草地部
-
木村 健智
長岡技術科学大学生物系
-
秋山 征夫
東北農業研究センター
-
山田-秋山 仁美
岩手大学農学部
-
上山 泰史
岩手大学農学部
-
久保田 明人
東北農業研究センター
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