障害児者のきょうだいの心理的体験と支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
障害のある同胞をもつきょうだいの心理的体験や支援について,日本で行われた研究を概観し,その特徴を整理するとともに支援のあり方について考察した.同胞がきょうだいに与える影響は正負あり,きょうだいの発達時期によって思いも変化し,人生の節目で同胞の存在が大きく関わり,強い葛藤や両価的な感情を抱くことがあることが特徴として挙げられた.また,きょうだいへの支援には発達段階に応じたアプローチが必要であり,きょうだいが互いの思いを尊重しながら自由に語り合う心理社会的な支援と,同胞の障害を理解し具体的な対処を知る心理教育的な支援を行うことが重要である.さらに支援者がきょうだいの問題に対する理解を深め,親を通した間接的な支援を充実させることが必要である.
著者
関連論文
- 自閉症スペクトラムの概念と発達支援 (特集 自閉症スペクトラムの作業療法の成果--共生と自立)
- 発達障害児のきょうだいに対する自己理解・障害理解プログラムの試み : 海洋体験を中心とした合宿を通して
- 自己理解プログラムを中心に行ったきょうだい支援について--きょうだい達の内的葛藤とその共有で大切なこと
- 高機能広汎性発達障害児を対象とした完全主義対応プログラム作成の試み
- 障害児者のきょうだいの心理的体験と支援
- 児童の自己意識と社会的スキル及びストレスコーピングが自尊感情に及ぼす影響
- PG-030 小中学校における気になる子への対応に関する実態調査 : 学校間の比較(特別支援,ポスター発表)