耳朶採血の現状と安全で有効な採血法の検討
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概要
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耳朶採血は、臨床検査技師が修得すべき検査技術であるが、感染の危険性が報告されている。今回、厚生労働省からの耳朶採血の安全性に関する注意喚起(2010年3月)を機に、従来法よりも安全で有効な耳朶採血法について検討した。まず臨床施設(85施設)に耳朶採血に関するアンケートを行った。その結果、耳朶採血の実施施設は70%であったが、依頼件数は減少傾向にあった。また、臨床現場においても耳朶採血は皮膚貫通の危険性があり感染リスクの高い検査技術であることが明らかとなった。そこで我々は、採血法として耳朶の裏に酒精綿を添える方法(酒精綿法)を採用し、41人を対象に出血時間(Duke法)を行い、出血時間と出血斑の大きさを測定し、従来法と比較した。その結果、酒精綿法は従来法よりも安全で有効な採血法であると考えられる。
- 2011-03-10
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