介護老人福祉施設の介護職員の「介護観」に関する研究 : 経験年数,教育・資格による相偉
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概要
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[目的]本研究の目的は,介護職員が介護の仕事に取り組む際によって立つ価値観や態度(以下,[介護観])の内容と構造,それらにおける経験年数,教育・資格との相違を分析することであった.[方法]層化二段無作為抽出法で抽出された全国の介護老人福祉施設の介護職員12,000人を対象に,郵送法による質問紙調査を行った.[結果]有効回答は2,627票であった(有効回答率21.9%).因子分析より,「介護観」として,「考え,振り返る実践重視」「家族の意向・安全重視」「残存能力・機能重視」「組織内のルール・規範重視」の4因子が抽出された.二要因分散分析の結果,「家族の意向・安全重視」において経験年数と教育・資格の交互作用が認められた.[結論]「考え,振り返る実践重視」が教育・資格と関係がない等,教育・資格のあり方等に示唆を与えるものであった.
- 2010-10-01
著者
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藤井 賢一郎
日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科
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今井 幸充
日本社会事業大学 大学院
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白石 旬子
日本社会事業大学社会事業研究所
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大塚 武則
日本社会事業大学社会事業研究所
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影山 優子
西部文理大学サービス経営学部
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今井 幸充
社会事業大学大学院
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