原子力施設における安全文化への取組みと今後の方向性(高信頼性組織)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
安全文化という概念は1991年にIAEA(国際原子力機関)によって提唱され,その後,各国の原子力規制当局や事業者によって安全文化の評価・醸成が進められてきた.安全文化を規制対象としてきた原子力界においては,安全文化のうち,観察できる部分を通じて醸成の程度を評価し,品質保証の観点から安全マネジメントシステムによる安全文化の構築・醸成を図ってきた.しかし東京電力福島第一原子力発電所の事故に関する報告書では,わが国の原子力界における安全文化の醸成は,まだ途上にあったことが示唆されている.本稿では,従前の安全文化醸成のアプローチにおける問題点を考察し,今後の取組みの方向性を考えるための3つの視点を提示する.
- 2012-07-01
著者
関連論文
- 組織要因と企業の安全度に関する比較検討 : 複数業種間の比較
- 原子力施設における安全文化への取組みと今後の方向性(高信頼性組織)
- 危機管理とヒューマン・マシン・インタフェースにおける課題と議論 : 震災を踏まえて : HMS研究部会夏期セミナー会議報告
- 原子力施設における安全文化への取組みと今後の方向性
- 不測の事態を抑止し,対処できる組織の要件 : 高信頼性組織,レジリエンス,安全文化を踏まえて(安全と人間)