産科に携わる医療職の職務満足度に影響する要因 : 産婦人科医師,助産師,看護師の比較
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概要
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本研究は,産科に携わる医療職(医師,助産師,看護師)の職務満足度に影響する要因を職種別に比較検討し,専門職としての定着性を改善する方策を構築するための手掛かりを得ようとして実施した。11施設に勤務する産婦人科医師,助産師,看護師,計348人を対象に質問紙調査を実施した。回答に不備のあった者を除外し,261人を解析の対象とした。その結果,職務満足度を高めるためには,産科に携わる医療職に共通してとくに「職務内容」の充足度を高めることが重要であり,つぎに医師および助産師では「職場環境(給与や福利厚生,施設管理など)」の充足度を高めることも重要な要因であることが明らかとなった。また,3職種に共通して,「専門性が十分活かせる」こと,「ケアを受ける必要が家族に生じた場合に自分の施設を勧める」と思えること,医師では,「職場の設備が業務が行いやすいように整備されている」ことおよび「過重労働でない」こと,助産師では「仕事をうまく進めると上司は認めてくれる」こと,看護師では「休憩時間は十分に休憩できる」ことが職務満足度を高めるために重要な要因であることが示唆された。
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