土壌微生物のモデルとしての根粒菌ポストゲノム研究の可能性
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概要
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根粒菌による共生窒素固定は,分子状窒素のアンモニアへの還元という地球規模の物質循環や農業の上で重要な役割を果たしているだけでなく,土壌細菌として単独で生活するという二つのライフサイクルを持っている。我が国で全ゲノム塩基配列が決定されたミヤコグサ根粒菌およびダイズ根粒菌を対象として,全ゲノム情報やゲノムプロジェクトで生み出されたクローンを利用した網羅的な発現解析や菌株ゲノム比較,整列化コスミッドライブラリーによる機能解析などの端緒的な研究成果を紹介した。特に,根粒菌の栄養飢餓条件下における耐性機構や根粒菌のゲノム進化について興味深い事実か明らかになりつつあり,それらの土壌微生物研究のモデルとしての可能性について議論を行った。
- 2004-10-01
著者
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