確率的イオンチャネルが実装された聴神経線維モデルでの電気刺激に対する応答の諸特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人工内耳の性能改善を目的とした、電極に与えられる電気刺激波形とその応答との関係からより適切な刺激波形を見出そうとする研究が、近年注目されている。本報告では、聴神経線維モデルを用いて、電気刺激に対する神経応答の諸特性について計算機シミュレーションを行って調査する。計算機シミュレーションにおいては、ランヴィエのノードにNaとKの確率的イオンチャネルが実装された聴神経有髄線維モデルから数mm離れた細胞外液中に電極を配置した場合を想定し、単一のパルス状刺激波形と一定間隔を持った二つのパルス状刺激波形を刺激として与えたときの、スパイク発火初期化の時空間的特性に関する結果を示す。これらの結果は、電気刺激によるスパイク発火の初期化の時空間的不規則性を考慮して、刺激波形を設計する必要があることを示唆している。
- 2011-11-17
著者
-
簑 弘幸
関東学院大学工学部電気電子情報工学科
-
新田 弘輝
関東学院大学工学部電気電子時報工学科
-
カムサ パーリチャット
関東学院大学工学部電気電子時報工学科
-
カムサ パーリチャット
関東学院大学工学部電気電子情報工学科
-
新田 弘輝
関東学院大学工学部電気電子情報工学科
関連論文
- 海馬CA1ニューロンネットワークでの確率共振現象による閾値以上の入力信号の情報伝送の改善
- 確率共振現象による海馬ニューロンネットワークモデルでの閾上刺激の情報伝送の改善
- 確率的イオンチャネルが実装された蝸牛神経腹側核モデルにおける自発性発火レートの機能的役割
- 確率的イオンチャネルが実装された聴神経線維モデルにおける自発性発火レートに依存する共振現象
- 確率的イオンチャネルが実装された聴神経線維モデルでの電気刺激に対する応答の諸特性
- 確率的イオンチャネルが実装された聴神経線維モデルにおける自発性発火レートに依存する共振現象
- 確率的イオンチャネルが実装された聴神経線維モデルでの電気刺激に対する応答の諸特性
- 確率的イオンチャネルが実装された蝸牛神経腹側核モデルにおける自発性発火レートの機能的役割