雑誌コラムに現れる語彙とモダリティ : 副詞と文末表現を中心に(言語と学習,場の共創)
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概要
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文章を書く際には、書く目的や読み手なども含め、「場」に適した文体で書くことが求められる。しかし、日本語学習者の書く文章には、母語話者から見て不適切だと感じる語や表現が使用されていることがある。「場」に応じてどのような語や表現が適しているのか、傾向を明らかにすることが日本語学習者に対する文章表現の指導にも役立つと考えられる。本稿では、主に主張の文に現れる文末表現と副詞に着目し、雑誌コラムを対象にした小規模な調査によりその出現傾向を観察した。調査の結果、出現する文末表現についてはその種類が多く、モダリティのある文末表現が多く用いられていることが明らかになった。副詞に関しては、「陳述の副詞」の出現が多く、モダリティの出現との関係があることがわかる。また、新聞や論文での出現での出現が少ない副詞が使用されている傾向も観察された。全体的に書き手の存在が表に表れる表現が使用されていた。
- 2011-11-19
著者
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