年代による喫煙の有無と11-Q 各質問項目の回答との関係
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概要
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慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease ; COPD)のスクリーニングに11-item pre-interview questionnaire( 11-Q)が用いられ,その有用性が報告されているが,喫煙の有無と11-Qの各質問項目の回答との関係に関する報告はみられない.本研究の目的は,喫煙の有無と11-Q各質問項目の回答との関係を明らかにすることである.さらに喫煙の有無と各質問項目について年代別でも比較した.全対象者での喫煙の有無と各質問項目の検討では,「喘息症状」,「労作時息切れ」,「息苦しさによる不眠」,「呼吸器疾患による受診」の項目で「あり」と回答した者が喫煙群で有意に多かった.年代別では,50歳代で「労作時息切れ」,「呼吸器疾患による受診」,60歳代では50歳代の項目に加えて,「喘息症状」,「息苦しさによる不眠」が喫煙群で有意に多かった.喫煙者で50歳代から労作時息切れを認める場合,COPDを疑い,スパイロメトリーや呼吸器専門医受診の促しが必要と考えた.
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