量子カスケードレーザーを用いた高感度赤外吸収ガス濃度計測
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概要
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光の吸収や減衰を高感度に計測するためには,大きな振幅の中の微小な変化を増幅して検知することが必要である.このような課題を解決する技術として,振幅-時間変換を提案した.船舶や自動車のディーゼルエンジンなどから排出されるガスをプラズマによって処理するためには,その効率を調べ,向上させることが必要となる.この技術は光吸収ガス濃度計測に適用可能であり,プラズマ中の局所・その場計測などに有用と考えられる.本研究では,振幅-時間変換技術と量子カスケードレーザーを組み合わせて赤外ガス濃度吸収計測装置を試作した.また,計測された吸収スペクトルから対象とするガスの成分を定量的に評価するために,直交化を用いた解析を行った.試作した装置を用いてNO_2ガスの濃度を計測し,光路長10cmにおいて1.7ppmまでの検知に成功した.さらに,得られた結果に直線性があることを確認した.これらから,本技術の有用性並びにプラズマ計測への応用可能性について議論する.
- 2012-04-25
著者
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