学習者の「みる行為」をめぐる一考察 : VTS,TETAC,ヴィジュアルカルチャー教育の比較考察を通して
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概要
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本稿では,鑑賞,より広義には,学習者の「みる行為」をどのような射程で捉えるべきかという問題意識を出発点に考察を行った。その際,VTS,新たなDBAE的試みともいえるTETACプロジェクト,そしてヴィジュアルカルチャー教育を取り上げ,主に文献研究を通じた比較考察を行うことを論考の土台に据えた。知覚や視覚をめぐる知見をもとにした考察も加えることで,一見異なる射程を持つ3つの教育方法が学習者の「みる行為」を支える上で相互補完的な役割を果たすことが明らかになった。こうした考察を踏まえ,(1)VTS的な学習支援(2)TETACやヴィジュアルカルチャー教育の視点を取り入れた学習支援,からなる2段階の枠組み編成の必要性を提起した。
- 2012-03-25
著者
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