Five-stage interview for a jobless client with social anxiety
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概要
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方法:対人不安からパート職を辞めた43歳の男性クライエントの面接を行った。面接ではアイビイのマイクロカウンセリング法に示された5段階面接法を試みた。この面接法は,1)関係性,2) ストーリーと強み,3)目標の明確化,4) ストーリーの再構築,5) アクションで構成される。面接の介入効果を見るために,熊本大式コンピタンス尺度,ヒルドレス感情-態度尺度,時間的展望尺度を用い,面接開始期,中間期,終了期に実施した。結果:クライエントは、小説やイラストの作成を生涯の仕事としてやっていくかが最大の悩みであった。面接の最終段階に、クライエントは小説家として生きていくことを決心した。このとき、情緒安定と自信で構成される総合的自己評価のコンピタンスは高まり,ヒルドレス感情・態度尺度の得点は開始時と比べよりポジティブを示し、時間的展望尺度では現在と未来の優位な思考が見られた。結論:クライエントは自分の人生目標に自信を持ち、対人不安についてもさほど気にならなくなっていた。5段階面接法は、クライエントの目標設定の援助とコンピタンスの活性化に大変有効であった。
- 2012-07-31
著者
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