東日本大震災と障害児医療 : 最も頼れる防災は地域ネットワークである
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概要
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震災での犠牲者の割合は障害のある方は一般の2倍にのぼった.災害時に障害児者をどのように避難させるか,地域や行政で取り決める必要がある.被災地では,障害児用の大きさのおむつなどが不足していた.災害弱者である障害児のニーズは優先されることはなく,これらを拾い集めてきめ細かく支援する必要があった.また,誰がどこで何を必要としているか,そのニーズを発信し支援と結び付けるコーディネーターの役割が重要であった.今回の大震災で私たちが痛感したのは,災害時の備えやマニュアルを福祉目線で見直さなければならないこと,そして,一番頼りになったのは支援する側もされる側も普段からつながっている人たちであったことだ.障害児者が身近な存在として社会にあること,子どもたちを中心にして私たち支援者が普段からつながっていることが,大きな力を発揮する.障害のある子どもが地域で育つこと,これが最大の防災である.
著者
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